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高橋 睦

漆器の製作は自分のペースに合ってたんです。
田んぼや畑が広がる秋田県美郷町の片田舎。
のどかな風景が広がるこの場所に似つかわしくない
個性的でおしゃれな出で立ちの彼女は漆器作家の「高橋 睦」
実家の一室を工房にし、製作活動に勤しんでいる。

父親が大工だった彼女にとって、
幼い頃からものづくりは身近なものだった。
家にあるノコギリを使って木を切って遊び、木には慣れ親しんでいた。
父親の仕事ぶりを見て、「ものを作ることが仕事になる」ということが
どうやら頭のなかに染み込んでいたようだ。
そんな彼女だから高校卒業後、ものづくりの道を志す。
透明で美しいガラス工芸に憧れ秋田公立美術工芸短期大学に入学するも、
結局は木と関わる漆器をメインに学ぶことになった。

漆器作家高橋睦


漆器作家高橋睦
「本当はガラスがやりたかったんですが、実際に体験してみると
ガラスってスピードや判断力が要求されて、自分には向かなかったんです。
漆器は乾くまで翌日まで待たなければならないほど時間がかかるけど、
自分のペースにはそっちのほうが合ってたんです。」

漆器は漆を塗っては乾かし、更に重ねて塗り・・・という作業を繰り返す。
普通の塗料と違って、温度や湿度を気にしながら時間をかけて作業をするので
ひとつの商品を作り上げるのに何ヶ月もの時間がかかる。
加えて、漆は生き物のように言うことを聞かない。
作業としてはシンプルなのだが、いつまでたってもつかめず、
クオリティを維持するのも難しく、漆との格闘日々。
そんな試行錯誤の日々も作り手としては楽しみでもあり、
だからこそ意地になって作り続けてしまうのだそうだ。


漆には漆なりの価値があることを理解してもらいたい。
秋田公立美術工芸短期大学の専攻科を卒業後は、
岩手県八幡平市の漆工技術研究センターで更に漆工について経験を重ねた。
25歳で実家に工房を構え、一人での製作活動をスタートさせた。

彼女の目標は「普通じゃないけど、普通になりたい」
「漆器に似た見た目の器は100円ショップでも手に入りますけど、
安価で手に入るのは漆じゃなくてウレタン塗装なんです。
そういった科学的な塗料と別物であることを知ってもらって、
漆には漆なりの価値があることを理解してもらいたいんです。
普通に使ってもらえる、そんな漆器を作っていきたいと思ってます」
個性的でクオリティの高い作品は漆器の認知度を高めるのに十分な魅力を放つ。
作品を眺めていると彼女の思いが近い将来にでも達成され、
決して絵空事では終わらないだろうと感じさせてくれる。

漆器作家高橋睦