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草彅 桃江

使いにくくても、ひとくせあるものを作っていきたい。
工房琥珀
秋田県横手市のとある公民館での陶芸ワークショップ。
エプロンを身につけた受講生の間を歩きながら熱心に指導する女性がいる。
秋田県大仙市に暮らす若手陶芸家の「草彅 桃江」だ。

彼女は陶芸の中でも変わった技法である「練り込み」を中心に作品を制作している。
練り込みとは、棒状に伸ばした土を組み合わせて
金太郎飴のように模様を作りだす技法。

東北芸術工科大学在籍中に
色のついた陶器の制作を模索する中で練り込みと出会った。
次第に練り込みでの制作に打ち込むようになり、
大学卒業後は静岡の有名練り込み作家のもとに師事。
1年半ほどの修行の後に秋田に戻り
実家の一角を使って本格的な作家業をスタートした。

陶芸の技法のひとつ。色の違う土を組み合わせて模様を作りだしながら成形する。



「使いにくくても手にとってしまうような、ひとくせあるものを作っていきたいです」
そう話す彼女の作品は個性的だ。
カラフルなマーブル模様の皿、縞模様の角皿、
彼女の代表的な作品ともいえる、顔をモチーフにしたマグカップなど、
ユーモアあふれる人柄の滲み出た魅力的な器が多い。
それは、練り込みという珍しい技法のおかげだけではなく、
彼女自身が常に新しいものを生み出そうと挑戦を続けているからなのだろう。
「練り込みの作家は多くはないけれど、私よりも経験豊富な先輩たちがたくさんいます。
だからこそ私はその先輩たちとは違うことをしていきたいんです。
そのためには技法を磨くだけでなくて、器のカタチにもこだわりたいと思っています。」
そう話すと、私たちに新作の構想を聞かせてくれた。
糸を紡ぐように淡々と話す彼女だが、ものづくりに対する想いは人一倍のように感じられる。
今後も彼女の生み出す作品から目が離せない。
工房琥珀


買うだけでなく”作る”ことを体験してもらいたい。
定期的に一般の方向けにワークショップを開いている彼女だが、
今後も多くの方と接する機会は持ち続けたいという。
「器もお金を出して買ってしまえばすぐに手に入りますが、
どういう工程を経て形作られているものなのか知ってもらいたいんです。
“作る”ということを体験して、その価値を感じてもらいたいのです。」
実際、ワークショップ参加者の多くは練り込みの面白さを味わいながらも、
難しい技法をさらっとやってのける作家の手仕事に対して
大きな価値を感じているように見えた。
「いずれは自分の工房を持って、そこで教えていきたいと思ってます。
工房と教室とショップが一緒になった場所を手に入れるのが当面の目標ですね」
夢を語る若き練り込み作家の目は輝いている。
我々のもとに新作完成の便りが来るのが待ち遠しい。
工房琥珀